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小規模事業者持続化補助金でカバーできる対象経費とは?11種類の経費区分を徹底解説!
小規模事業者持続化補助金でカバーできる対象経費とは?11種類の経費区分を徹底解説!
補助金
2024.08.29
小規模事業者持続化補助金
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経費
経費区分
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小規模事業者持続化補助金は、事業の拡大や販路開拓を検討している小規模事業者にとって非常に有効な制度です。

しかし、対象となる経費や申請手続きについて正確に理解していないと、せっかくのチャンスを逃してしまうでしょう。

本記事では、この補助金でカバーされる11種類の経費区分、機械装置等費から委託費まで、各経費の具体的な内容や活用例を紹介します。

また、申請時の注意点や対象外となる経費についても解説し、スムーズな申請手続きをサポートします。

今回の記事を通じて、小規模事業者持続化補助金の仕組みを理解し、効果的な活用方法を学んでいきましょう。

小規模事業者持続化補助金とは?

小規模事業者持続化補助金は、商工会または商工会議所に所属する小規模事業者などを対象とした制度です。

この補助金は、事業者が経営計画に基づいておこなう、販路開拓や業務効率化の取り組みに係る経費の一部を補助します。

具体的には、物価高騰・賃上げ・インボイス制度導入といった事業環境の変化に対応するため、販路開拓や業務効率化を支援します。

地域の雇用や産業を支える小規模事業者の生産性向上と、持続的発展の促進が目的です。

補助金の対象は、日本国内の小規模事業者で、業種別に定められた従業員数以下などの条件を満たす必要があります。

補助金の上限額は申請する枠によって異なり、通常枠は50万円、賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠は200万円です。

また、インボイス制度導入による影響を受ける事業者に対しては、上乗せ措置もあります。

小規模事業者持続化補助金のメリットは、経営計画に基づいた取り組みを支援することで、事業の成長や発展を促すことができる点です。

また、補助金を受けることで資金的な負担を軽減し、新たな取り組みに挑戦しやすくなります。

【参考】全国商工会連合会 小規模事業者持続化補助金<一般型>第16回公募 公募要領

小規模事業者持続化補助金の対象経費とは?

小規模事業者持続化補助金の対象経費は、事業者の販路開拓や生産性向上のための取り組みを幅広くサポートするため、11種類の区分に分けられています。

以下、各区分について具体的に説明します。

  1. 機械装置等費
    事業の遂行に必要な機械や設備の購入・設置費用が対象です。例えば、製造業での新型機械の導入や、飲食店での省エネ型冷蔵庫の購入などが該当します。
  1. 広報費
    自社の商品やサービスを宣伝するための費用です。チラシやポスターの作成・新聞広告の掲載・看板の設置などが含まれます。
  1. 展示会等出展費
    自社製品をPRするための展示会や見本市への出展費用が対象です。出展料だけでなく、ブース装飾費や運搬費なども含まれます。
  1. 開発費
    新商品やサービスの開発にかかる費用です。試作品の製作費や、新メニュー開発のための食材費などが該当します。
  1. 資料購入費
    事業遂行に必要な資料や書籍の購入費用です。市場調査のための統計資料購入などが例として挙げられます。
  1. 雑役務費
    補助事業遂行のために必要な業務・事務を補助するためのアルバイト代やシステム利用料などが含まれます。
  1. 借料
    事業実施に必要な機器・設備のリース料やレンタル料が対象です。展示会用の備品レンタルなどが該当します。
  1. 専門家謝金
    経営コンサルタントや技術指導者など、専門家への相談や指導の対価として支払う謝金が対象です。
  1. 技術導入費
    新しい技術の導入や特許権等の知的財産権の導入にかかる費用が該当します。
  1. 設備処分費
    新たな取り組みのために、既存の設備や機器を廃棄する際の費用が対象です。ただし、補助対象経費総額の1/2が上限です。
  1. 委託費
    自社で対応が難しい業務を外部に委託する際の費用です。例えば、市場調査やウェブサイト制作の外注などが該当します。

【参考】全国商工会連合会 小規模事業者持続化補助金<一般型>第16回公募 公募要領

これらの経費を適切に活用することで、小規模事業者は自社の成長につながるさまざまな取り組みが実施可能です。

ただし、補助金の申請にあたっては、各経費が事業計画に合致し、販路開拓などの取り組みに直接関係するようにしましょう。

補助金の対象外となる経費

小規模事業者持続化補助金において、下記にある経費は補助対象外です。

  1. 通常の事業活動に関する経費
    • 既存商品の仕入れ費用
    • 日々の営業経費
    • 従業員の給与
  1. 支払い済みの経費
    • 交付決定日以前に発注・購入・契約などを実施したもの
  1. 自社内部の取引によるもの
    • 自社製品の調達
    • 自社内の人件費
  1. 販売や有償レンタルを目的とした製品・商品などの生産、調達に係る経費
  1. 不動産の購入・取得費
  1. 駐車場代・保証金・敷金・光熱水費など
  1. 飲食、接待などの費用
  1. 税務申告、決算書作成のための税理士などに支払う費用
  1. 金融機関などへの振込手数料
  1. 公租公課(消費税・地方消費税等)
  1. 各種保証・保険料
  1. 借入金などの支払利息および遅延損害金
  1. 免許・特許等の取得・登録費
  1. 講習会・勉強会・セミナー研修等参加費や受講費など
  1. 商品券や金券の購入・仮想通貨・クーポンなどでの支払い
  1. 役員報酬・直接人件費

【参考】全国商工会連合会 小規模事業者持続化補助金<一般型>第16回公募 公募要領

申請の際は、これらの対象外経費を誤って計上しないよう、十分注意しましょう。

不明な点がある場合は、事前に商工会議所や補助金事務局に確認することをおすすめします。

適切な経費計上をおこなうことで、円滑な補助金申請・利用につながるでしょう。

対象経費の申請手順と書類作成のポイント

小規模事業者持続化補助金の対象経費を申請する際の手順と、書類作成のポイントについて解説します。

  1. 経費項目の確認
    申請する経費が11種類の補助対象経費のいずれかに該当することを確認します。各経費項目の定義と例を十分に理解しておきましょう。
  1. 経費明細書の作成
    補助金交付申請書に添付する経費明細書を作成します。各経費項目ごとに、具体的な使途、金額、支払い先を明確に記載します。概算ではなく、実際の見積もりに基づいた正確な金額を記入してください。
  1. 見積書の準備
    原則として、すべての経費に対して見積書が必要です。見積書は申請時に提出する必要はありませんが、交付決定後の実績報告時に必要となるので、事前に準備しておくことをおすすめします。
  1. 経費の妥当性の説明
    各経費が事業計画とどのように関連し、なぜ必要なのかを明確に説明できるようにしておきます。特に高額な経費については、その必要性や金額の妥当性について詳細な説明を用意しておくと良いでしょう。
  1. 証拠書類の準備
    実績報告時に必要となる証拠書類(請求書・領収書・納品書など)を適切に保管・整理します。これらの書類は、補助事業終了後5年間保存する必要があります。
  1. 申請書類の最終確認
    記入漏れや計算ミスがないか、すべての必要書類が揃っているかを最終確認します。特に、補助対象外経費が含まれていないか、再度チェックしましょう。

【参考】全国商工会連合会 小規模事業者持続化補助金<一般型>第16回公募 公募要領

審査を通過しやすくするポイントとしては、次の3つを押さえてください。

  • 経費の必要性と事業計画との整合性を明確に示す
  • 過度に高額な経費を控える
  • 全体的な費用対効果を意識した計画を立てる

また、商工会議所などの支援機関に相談し、申請書類の事前チェックを受けることが効果的です。

対象経費を最大限に活用するための成功事例

小規模事業者持続化補助金の対象経費を効果的に活用し、事業を成功に導いた事例として、福島県本宮市の「日の出写真館」の取り組みを紹介します。

この老舗写真館は、新たな顧客層の開拓と売上増加を目指し、補助金を活用して「シンデレラプレゼント」という新しい写真撮影プランを導入しました。

このプランは、ドレスのレンタル・ヘアメイク・撮影・プリント・アルバム仕上げをセットにしたもので、チケット販売方式を採用しました。

補助金は主に次の経費に活用されました。

  1. 広報費:新プランを宣伝するチラシの作成と新聞折込
  2. 広告費:店舗外壁への特大ポスターパネルの設置
  3. 開発費:アルバムサンプルの作成

これらの取り組みの結果、

  • 新プランへの問い合わせが15件
  • チケット購入が2件

さらにドレス撮影の認知度向上により、既存の結婚式や成人式などの撮影でもドレス撮影の追加オーダーが増加。

その結果、客単価が20~30%アップし、予想以上の効果を上げることができました。

この成功事例から得られる教訓は、次の3つです。

  1. 新しいニーズの発掘と独自のサービス開発
  2. 効果的な宣伝・広告戦略の実施
  3. 顧客が利用しやすい販売方式の導入

【他の事業者が応用できるポイント】

  • 自社の強みを活かした新サービスの開発
  • 複数の広告手段の組み合わせによる相乗効果の創出
  • 商工会などの支援機関との密接な連携による計画立案

補助金を活用して新たな挑戦をおこない、事業の成長につなげた好例といえるでしょう。

【参考】経済産業省中小企業庁 ミラサポplus 支援事例を探す(事例ナビ)新しい写真プランの提案で売り上げ30%アップ

申請時に注意すべき経費の取り扱い方

小規模事業者持続化補助金の申請時には、経費の取り扱いに特に注意が必要です。

以下に、申請時に注意すべき主なポイントを解説します。

  1. 同一経費の重複申請防止
    • 他の補助金制度と併用して申請する場合、同じ経費項目を重複して申請しないよう注意が必要です。各補助金の対象経費を明確に区分し、重複がないことを確認しましょう。
  1. 見積書と実際の経費の一致
    • 申請時の見積書と実際の支出額が大きく異なる場合、補助金の減額や不承認につながる可能性があります。可能な限り正確な見積もりを取得し、申請額を算出してください。
  1. 補助対象期間の遵守
    • 経費は必ず補助事業の実施期間内に発生し、支払いが完了している必要があります。期間外の経費は補助対象外となるため、実施計画を綿密に立てましょう。
  1. 経費の必要性の明確化
    • 各経費項目が事業計画にどのように寄与するかを明確に説明できるようにしてください。必要性が不明確な経費は、補助対象外と判断される可能性があります。
  1. 補助対象外経費の混入防止
    • 汎用性の高い備品や消耗品など、補助対象外となる経費を誤って計上しないよう注意が必要です。不明な点は事前に補助金事務局に確認してください。

これらの点に注意を払い、適切な経費計上をおこなうことで、補助金申請の承認率を上げることができるでしょう。

まとめ

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の販路開拓や生産性向上を支援する貴重な制度です。

本補助金を効果的に活用するためには、対象経費の正確な理解と適切な申請手続きが不可欠です。

11種類の対象経費を適切に選択し、事業計画に沿った使用方法を明確にしましょう。

また、申請時には経費の取り扱いに十分注意を払い、不承認のリスクを回避する必要があります。

成功事例から学べるのは、市場ニーズに合った投資と、複数の経費項目を効果的に組み合わせることの重要性です。

綿密な計画と正確な申請により、本補助金を事業成長の大きな機会として活用できるでしょう。

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